2019年01月09日

1月の園だより

1月の園だより

 明けましておめでとうございます。このお休みは穏やかな天候に恵まれましたので、保護者の皆様にはご家族で其々に有意義に過ごされたことと存じます。ところで今年は元号が変わる特別な年でもあります。子ども達にとっては、進級あるいは小学校への入学とともに新し

い元号になりますので、在園児だけでなく子ども達が、心新たに自信をもって新生活がスタートできるようにしてあげたいものです。そこで、お休み中に読んだ“近藤 卓”(臨床心理士)著書の「乳幼児期から育む自尊感情」という本の内容の一部をご紹介します。著者が長年スクールカウンセリングの仕事をしている中で、現代の子ども達は全般に自分に確信が持てずに苦しんでいる状況が見られたそうです。「自分は生まれてきて良かったのか」「このまま生きていていいのだろうか」といった現状への不安と自信のなさがみてとれ、更に突き詰めていくと『命って何だろう』『死んだらどうなるんだろう』と言った自身への切実な問いかけとなり、強いては自尊心が揺らぐ状況があるそうです。そこで、子どもに自信が持てるようにと言うことで、出来たことを褒めたり、成功体験を積ませることが大切だと考えがちですが、著者は多くの子ども達と接してきた経験からその事に疑問を感じ研究を進めたそうです。そこで分かってきたことは、そもそも自尊感情は、自尊心、自信、自己肯定感など、様々な概念と近接する感情で、時に混同されたり間違った解釈をされることがあったそうですが、多くの現場の教育者と研究を重ねた結果、自尊感情の概念には二種類あると考えたそうです。それは「社会的自尊感情」と「基本的自尊感情」で、前筆は相対的に人より優れているという思いから高まる自尊感情で、他者から褒められたり、認められることによって高まる感情です。後筆は、成功や優越とは無関係に自分の良いところも悪いところもあるがままに受け入れ、自分を大切な存在として尊重するので、他者との比較に基づくものではなく、絶対的で無条件の感情であり、根源的な永続性があるものです。つまり、“このままでいい”とか“自分は自分でいい”といった無理なく自然に思える感情のことです。著者は基本的自尊感情こそ、人間の自尊感情の基礎を支える重要な役割を果たす領域だと考えました。そして、時にふくらんだりしぼんだりする社会的自尊感情を、下でしっかりと支えてくれるのが基本的自尊感情であり、これから人生の中で何度も経験するはずの挫折や困難を乗り越える原動力になるはずだといっています。そして、その基本的自尊感情は、身近で信頼できる人と多くの体験を共有し、同時に感情を共有することによって、自分自身がこれで良いのだと分かっていく体験を重ねることによって、少しずつゆっくりと形成されていくものだそうです。

 現代社会に於いて、この感情を育んでいくには私たち大人の意識改革と、子どもを取り巻く環境を整えることがとても大切になってきます。そしてそれはかなり難しいことが予想されますが、出来ることをひとつずつ重ねていくことが大切なのだと思います。

 さて、今日から子ども達の元気な声が響く活気ある3学期が始まります。子ども達も楽しい思い出話に花が咲くことでしょう。また保育者も子ども達がこのお休み中に経験した出来事に耳を傾け、喜びを分かち合う事から新学期が始まります。近年あまり行われなくなったお正月遊びである独楽回しや羽根つき、凧揚げなどの伝統的な遊びも子ども達と楽しみたいと思います。更に、お正月に食したお餅を今度は自分たちの手で最初から作っていく経験も、お母さまお父さまのご協力を頂きながら、楽しく進めていきたいと思います。例年の事ですが、もち米を蒸篭でふかし、臼と杵でお餅をつきますので、子ども達にとっては目を見張る体験になると思いますし、実際にもち米がお餅へと変わっていく過程のもち米を食したり、薪で火を燃やして立ち上がる湯気の香りを嗅いたりする体感を大切にしつつ、更につき立ての美味しさも味わいたいと思います。

今学期は1年の締めくくりの学期ですので、子ども達一人ひとりが充実した生活を送れるように環境を整え、更に行事や幼稚園での様々な活動においても、少し難しい事にも挑戦したり試行錯誤しながら学んでいく貴重な経験を重ね、3月にはそれぞれが自信と期待を持って卒園・進級出来る様に、日々の生活を大切にしていきたいと考えます。



 
 




ねらい

内  容

3


・季節のあそび、伝承遊びを楽しむ。

・いろいろな素材を使うことに興味を持って遊ぶ。

・身の回りにある形や色に興味を持つ

・関心のあることを保育者や仲間に伝えようとする。



・こま回し、おもちつき等のお正月ならではの遊びに触れていく。

・自然物、いろいろな素材を組み合わせて、描いたり作ることを楽しむ。

・日々の生活の中で、友だちとのおしゃべりを楽しむ。


年少


・季節の行事や伝承遊びを楽しむ。

・寒さに負けず、保育者や友だちと簡単なルールのある遊びを戸外で楽しむ。


・お餅をついたり、こま回しや凧あげなど、お正月ならではの遊びを知り、楽しむ。

・この季節ならではの自然事象に気づいたり、鬼ごっこやかくれんぼなどをして、大勢で遊ぶことを楽しむ。


年中


・この季節ならではの行事や遊びを楽しむ。

・集団遊びを通し、友だちとの関係を深めていく。


・おもちつきに参加したり、お正月ならではのこま回し、羽根つき、凧あげ等で遊ぶ。

・ボール遊びや鬼ごっこ等に興味を持ち、ルールを理解して、集団での遊びを楽しむ。


年長


・この季節ならではの行事、遊びを皆で楽しむ。

・クラスみんなで一つのことに向き合い、相談したり 工夫していくことを楽しむ。


・おもちつき(自分たちが育てた大根を使っての豚汁をみんなにも味わってもらう)や、こま回し、羽根つき等の遊びを競い合いながら楽しみつつ、小さい子達にも伝えていく。

・毛糸を使った指あみ等にじっくりと取り組んだり、カルタやすごろくの遊びも充実していく。





 
 




《行事予定の補足》

・もちつき・とん汁パーティー(1/11) …お弁当はいりません。空のお弁当箱がお皿代わりです。箸、コップは持たせて下さい。年長組が畑で育てている大根を使って、外でとん汁も作り一緒に楽しみます。お餅が食べられない子は、おにぎりかパンを持たせても構いません。

118日(金)は、職員研修の為午前保育です。

・保育参観と懇談会 満3歳(1/18)・たんぽぽ組こすもす組すみれ組(1/24)・ひまわり組さくら組(1/29)…10時30分〜1130分頃までを予定していますが、学年によって多少、時間の前後があります。詳細は後日お知らせします。



 
 





《連絡事項》

・これからの季節は寒さが厳しく、雪が降るなどして道路の凍結があった場合、通園バスの運行が困難になります。この場合自由登園となりますが、当日欠席されても出席扱いと致します。



 
 





《お願い》

・2学期の終わりの様子を見ておりますと、登降園時刻が不規則になっている方を見かけます。登園は、活動や行事の関係もありますので、基本的に9:00を目安にし、9:30までには登園するようにしましょう。8:30前に登園される方はアイアイ(預かり保育)にお連れ下さい。また、降園時刻も14:00ですので、14:20を超えましたら、アイアイにお迎えをお願いします。

・正門(園舎側)は安全の為、保育中は閉じてありますが、カギが開いていることがあります。防犯上重要ですので、中から閉められないときは園庭側から出て頂くようにお願い致します。

posted by みどり次郎 at 16:22| Comment(0) | 園だよリ

2018年12月03日

12月園だより



12がつ園だより






幼稚園の絵本のお部屋がリニューアルして半年。子ども達にとって、とても魅力的な場所となっています。誘い合って中に入り込んでは、友だちとページをめくりながら何か楽しそうなおしゃべりをしている姿や、一人でじっと見つめる様子を見ることが出来ます。一方、其れまであった絵本のコーナーには保護者向けの本や雑誌が置かれています。先日、その中で童話作家の中川季枝子さんの書物を読み返している中で、是非お知らせしたいところがありましたのでご紹介します。親は仕事に就いていようとそうでなかろうと日々忙しいものです。そういう中で「忙しくてかまってやれない」と心配する親御さんは、その心配している分子どもに心をかけていることになっているはずだし、その心のかけようは必ずや子どもに通じているはずだと。そして、その事を負い目に感じて子どもに詫びたり、ふびんがって甘やかしたりしては、お互いにマイナスになるばかりだというのです。其れよりも少ない時間を、母子の触れ合いとか密度の濃いものになるような楽しみを考えてみると“絵本”が最適ではないかと述べています。また、我が子に読んであげるときには、大げさな身振りや口調を加えると、語り手の印象が強くなってしまい、肝心のお話のイメージが消滅してしまいます。普段通りの変わらぬ声で、その日その時のお母さんの気分にあわせて楽しんで下さいとも。


幼稚園でもお帰りの会の中で、子ども達一人ひとりの顔を見ながら声を掛け、その日が充実した日となったか推察する一方で、わらべうた・手遊びや物語の本を読んだり、絵本も楽しみます。勿論絵本の時間は、一日の中で一番落ち着いた心穏やかな時でもあります。保育者の読む本を食い入るように見る子ども達の絵本への期待を込めた輝く瞳を見るとき、保育者も大きな喜びを感じます。ただ、よい本だからといってどれでも子どもが飛びつくとは限りません。また折を見てまた読んであげれば良いのです。季節も晩秋となって夜長のこの時期に、是非絵本を親子で楽しんでみて下さい。


さて、来週末には「めばえの会」があり、各クラスとも少しずつ劇のお話創りや劇ごっこを楽しんでいます。今年も例年通り、年長児は此れまで経験した出来事や、絵本などの空想の世界で楽しんだこと等、子ども達が其々に出し合いそれらを繋げた大冒険物語を。年中児は此れまで毎日のように読んでもらっている絵本の中から、自分たちの一番のお気に入りの絵本の世界を劇で再現してくれます。そして年少児も同じように保育者から読んでもらった絵本の中から、お気に入りのお話を繰り返しごっこ遊びで楽しんでいる様子をご覧頂きたいと思います。


また、劇創りの過程で此れまでみんなの前であまり声を出さなかった子が、大きな声でセリフが言えたり、大人しいと思われていた子が、お話創りをリードしてくれたりと、お友達の違った一面に触れることもあります。その一方で、どうしても年間予定で決まった日時での開催となりますので、クラスの劇創りの進捗状況にも違いもありますが、どの子にとってもその日に力が最大限に発揮され、子ども達の意欲と思いが感じられるようにしたいと思いますので、保護者の皆さまも劇の面白さを感じて頂いたり、表現体験を通して子ども達が変わる機会と考えて頂き、温かい声援と眼差しでご覧いただけたら幸いです。


ところで、今月下旬には冬休みを迎えますが、このお休みはクリスマス、年の瀬、お正月といった行事が続くお休みでもあります。特にクリスマスは幼稚園でもサンタクロースの登場やサンタさんからのプレゼント等もありますが、これらは夢と空想の部分を大切にしておりますし、子どもも一年間“自分なりに頑張った”事が、保護者を始めまわりの大人たちから認められたことで、大きな自信にもなるのだと思います。そして、サンタさんからのプレゼントもその延長線にしていけたらとも考えています。また、このお休みを利用して故郷に帰省されたり、旅行に出かける計画を立てていらっしゃるご家庭もあるかと思いますが、日頃忙しくしているご家庭では、家族の温かさを実感できる最適なお休みでもあると思いますので、大切にお過ごしください。また、子ども達にとっては、日本古来の伝統文化に触れる機会でもありますので、ひとつひとつの行事や、風習をお子さんに伝えていただくことで、子ども達の中にもその良さが根付くといいですね。

どうぞご



posted by みどり次郎 at 00:00| Comment(0) | 園だよリ

2018年11月28日

11月の園だより



    11月の園だより

幼稚園の絵本のお部屋がリニューアルして半年。子ども達にとって、とても魅力的な場所となっています。誘い合って中に入り込んでは、友だちとページをめくりながら何か楽しそうなおしゃべりをしている姿や、一人でじっと見つめる様子を見ることが出来ます。一方、其れまであった絵本のコーナーには保護者向けの本や雑誌が置かれています。先日、その中で童話作家の中川季枝子さんの書物を読み返している中で、是非お知らせしたいところがありましたのでご紹介します。親は仕事に就いていようとそうでなかろうと日々忙しいものです。そういう中で「忙しくてかまってやれない」と心配する親御さんは、その心配している分子どもに心をかけていることになっているはずだし、その心のかけようは必ずや子どもに通じているはずだと。そして、その事を負い目に感じて子どもに詫びたり、ふびんがって甘やかしたりしては、お互いにマイナスになるばかりだというのです。其れよりも少ない時間を、母子の触れ合いとか密度の濃いものになるような楽しみを考えてみると“絵本”が最適ではないかと述べています。また、我が子に読んであげるときには、大げさな身振りや口調を加えると、語り手の印象が強くなってしまい、肝心のお話のイメージが消滅してしまいます。普段通りの変わらぬ声で、その日その時のお母さんの気分にあわせて楽しんで下さいとも。

幼稚園でもお帰りの会の中で、子ども達一人ひとりの顔を見ながら声を掛け、その日が充実した日となったか推察する一方で、わらべうた・手遊びや物語の本を読んだり、絵本も楽しみます。勿論絵本の時間は、一日の中で一番落ち着いた心穏やかな時でもあります。保育者の読む本を食い入るように見る子ども達の絵本への期待を込めた輝く瞳を見るとき、保育者も大きな喜びを感じます。ただ、よい本だからといってどれでも子どもが飛びつくとは限りません。また折を見てまた読んであげれば良いのです。季節も晩秋となって夜長のこの時期に、是非絵本を親子で楽しんでみて下さい。

さて、来週末には「めばえの会」があり、各クラスとも少しずつ劇のお話創りや劇ごっこを楽しんでいます。今年も例年通り、年長児は此れまで経験した出来事や、絵本などの空想の世界で楽しんだこと等、子ども達が其々に出し合いそれらを繋げた大冒険物語を。年中児は此れまで毎日のように読んでもらっている絵本の中から、自分たちの一番のお気に入りの絵本の世界を劇で再現してくれます。そして年少児も同じように保育者から読んでもらった絵本の中から、お気に入りのお話を繰り返しごっこ遊びで楽しんでいる様子をご覧頂きたいと思います。

また、劇創りの過程で此れまでみんなの前であまり声を出さなかった子が、大きな声でセリフが言えたり、大人しいと思われていた子が、お話創りをリードしてくれたりと、お友達の違った一面に触れることもあります。その一方で、どうしても年間予定で決まった日時での開催となりますので、クラスの劇創りの進捗状況にも違いもありますが、どの子にとってもその日に力が最大限に発揮され、子ども達の意欲と思いが感じられるようにしたいと思いますので、保護者の皆さまも劇の面白さを感じて頂いたり、表現体験を通して子ども達が変わる機会と考えて頂き、温かい声援と眼差しでご覧いただけたら幸いです。

ところで、今月下旬には冬休みを迎えますが、このお休みはクリスマス、年の瀬、お正月といった行事が続くお休みでもあります。特にクリスマスは幼稚園でもサンタクロースの登場やサンタさんからのプレゼント等もありますが、これらは夢と空想の部分を大切にしておりますし、子どもも一年間“自分なりに頑張った”事が、保護者を始めまわりの大人たちから認められたことで、大きな自信にもなるのだと思います。そして、サンタさんからのプレゼントもその延長線にしていけたらとも考えています。また、このお休みを利用して故郷に帰省されたり、旅行に出かける計画を立てていらっしゃるご家庭もあるかと思いますが、日頃忙しくしているご家庭では、家族の温かさを実感できる最適なお休みでもあると思いますので、大切にお過ごしください。また、子ども達にとっては、日本古来の伝統文化に触れる機会でもありますので、ひとつひとつの行事や、風習をお子さんに伝えていただくことで、子ども達の中にもその良さが根付くといいですね。

どうぞご家族そろって、健やかな新年を迎えられますこと祈念しております。

posted by みどり次郎 at 15:42| Comment(0) | 園だよリ