2019年06月27日

7月園だより

7月園だより

先週末のバザーでは、みどりの会役員の皆様、バザー実行委員の皆様さらにはご協力くださった多くの皆様本当にお疲れ様でした。今年のバザーは異例ずくめの中での開催となりましたが、関係の皆様が冷静に対応してくださったお陰で、時折雨が落ちてくるあいにくの天候でしたが、それを上回る熱い思いが感じられるバザーだったかと思います。改めて皆様大変ご苦労様でした。そして有り難うございました。

ところで、先日「スタートカリキュラムと幼小連携について」の研修会が横浜で開催されました。これは、来年度から実施される新学習指導要領では、小学校が幼稚園・保育園と連携し、新一年生が小学校生活や学習にスムーズに馴染むように、入学当初の教育課程を作成する動きを受けて行なわれました。このスタートカリキュラムとは、令和2年度から実施される小学校の新学習指導要領では、幼児教育とスムーズにつなぐ方策と位置づけられていて、先駆的に行なわれている横浜市の小学校での取り組みを校長先生から直接聞く機会でした。校長先生は先ずスタートカリキュラムを考えていく上で、小学校として幼児の育ちや学びを理解する事から始め、幼稚園や保育園関係者と共に、新一年生に対して「期待する子どもの姿」を共有する事の大切さ、そしてそのことにより、子ども自身が、入学後も安心して自分を発揮することができることから、学校で出会う仲間に対しても、分け隔てることなく関わりながら、お互いに思いや考えを伝え合う姿が見られた、さらには小学校での学習に期待と意欲を持って学ぼうとする子ども達の姿を、幼稚園、保育園と小学校が共有する事の大切さを述べられていました。また、教室内の環境も、従前通り黒板に向かって、机といすが配置するだけではなく、幼稚園の保育室のように、友だち同士の関わりを促す遊具であったり、カーペットなどを敷いて、居心地の良い空間を作ったりと、子ども達の主体的な活動が出来やすい工夫がされていました。また、そこから、一年生なりに学校生活の仕方を考えたり、学習面でも自分達で気付いた問題や疑問を、自分達で解決できるように、導いていく教育を始めているようです。この緑ヶ丘幼稚園で過ごした子ども達が、小学校に入学しても自信を持って学校での学びを深めていけるように、連携をさらに深めていきたいと思います。

さて、今月は1学期の締めくくりの月となりますので、此までの園生活で子ども達一人ひとりの中で育ちつつある仲間との生活や自己表現する力を確かなものとなる様にしたいと思います。その為に今月予定されている夕涼み会やお泊まり会、さらには地域で開催されている夏祭りへ子ども達が主体的に取り組むようにしていきます。夕涼み会は夕方から登園してきて、いつもと違う世界を、お友達と一緒に楽しめるようにしたいと思います。なお、ちゅうりっぷ組の子ども達は、昨年と同じように姉妹園の2歳児専用の保育施設である「ちいさなおうち」へ登園してから移動して、3施設合同の“夏ならではの楽しい時間”を過ごしたいと思います。なお、お迎えについては、住宅地に立地していますので、時差でのお迎えをお願いしたいと思いますので、その節はご協力宜しくお願い致します。

またお泊まり会については先日の保育参観後の説明会でもお話ししたように、2泊と言うことで親子ともに多少の戸惑いがあるかもしれませんが、是非ご参加をお願いします。今回もすべての行程はグループごとの行動になりますし、“自分のことは自分で”が基本となります。仲間と寝食を共にしながら互いに助け合ったり、グループの保育者や友だちとじっくりと関わる機会となり、さらに豊かな自然を身近に感じながら、仲間と共に3日間を共にすることで仲間との絆も深まりますので、この経験が子ども達にとって大きく成長する絶好の場と考えています。

そして中旬を過ぎると夏休みに入りますが、夏ならではの遊びと言えばやっぱり戸外での遊びとなります。例年のことですが、熱中症等には十分お気を付け下さい。そして此まで身についてきた生活リズムを堅持して頂きながら、午前中を中心に少しゆっくりと過ごすとか、毎日決まったお手伝いをしてもらうのも良いかと思います。例えば、夏野菜の収穫とか生き物の世話などはどうでしょうか?毎日の繰り返しをしていく中で、色々な学びや気付きもあるのではないでしょうか。生き物は此まで幼稚園で子ども達がお世話してきた生き物の、夏休みだけの里親を引き受けるのもよいかと思います。此ですと一時的ですし、普段の園生活で親しんでいますので、お子さんにとっても大きな負担にはならないと思います。また、毎年申し上げていますがお風呂の残り湯での水遊びも楽しいものです。ただし大人の目は絶対離さないようにお願いします。(子どもは時に水嵩が10センチ位でも溺れることがありますのでご注意ください)

最後に、このお休み中ご家族でのゆったりとした生活を送ることで、子ども達は沢山のエネルギーを蓄える期間でもあります。どうぞゆったりとお過ごし頂き、日々の何気ない生活の中で楽しい思い出を創って下さい。

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posted by みどり次郎 at 15:01| Comment(0) | 園だよリ

2019年05月28日

6月園だより

6月園だより




先週末からの気温は、5月での観測史上で最も高い気温を観測しました。幼稚園でも先週末には急きょ砂場の遮断シートを、例年より1ヶ月以上早く設置をしました。今年は異常気象に注視し、子ども達の安全に配慮をしていきたいと思います。

さて、今月も少し園の教育目標と新幼稚園教育要領についてのお話をしたいと思います。

これからの日本の教育が、幼児教育からスタートして小学校以降の教育との接続が図られる事になった中で「かかわり」が重要なキーワードになるかもしれません。今後、学校と社会が連携・共同しながら新しい時代に求められる資質・能力をより良い社会を創る担い手としての子ども達に育むことが求められていることからも覗えます。この資質能力には3つの柱があるのですが、その中のひとつに「学びに向かう力・人間性」の育成とあるのですが、心情、意欲、態度が育つ中で、いかに「より良い生活を育むか」ということが求められているのです。学園の教育目標の中では、「自分の力で考え行動できる積極的で粘り強いこども」の項目にとても関連するところだと考えております。子ども達は、入園や、進級して新しい環境になり、誰もが周りを探りながら自分の居場所や興味のあることを見つけつつあるところだと思います。そこで必ず出会うのは「もの・事・人」との出会いであり、「かかわり」です。どの子もが、それらとのかかわり方を、自分なりに模索したり、先生に助けてもらいながら、触れてみたり、関わってみたりを繰り返している毎日です。

そこでは葛藤も、戸惑いもあるのですが、自由な遊びとその遊びを介して出会う仲間との中で、様々な「かかわる経験」を積んでいるのです。子ども達は自分で考えながら試行錯誤し、主体的にかかわることを学び、自分らしさ(人としてのオリジナリティ)を創るために幼稚園生活を過ごしているのです。昨今、世界的に求められている教育観は、幼児教育にその基礎が培われると言われています。そして、幼児教育の基本は遊びを通して行なわれるものなのですが、つまりは、幼児期に質の高い本当の意味での「あそび」の環境が求められているのです。幼児教育で言うところの「あそび」とは、子ども達の好奇心に基づいた行動とも言えるでしょう。更に、自ら興味を持ってかかわり、取り組むあそびには,必ず繰り返しがついてくるのです。飽きることなく繰り返す中で、物事の変化に気づき、その面白さを追求する中で、自分なりの達成感に出会うことが出来るのが「遊び」です。まさに粘り強く探求することに面白さを感じながら子ども達は遊ぶのです。

そして、6月も中旬頃には梅雨の季節を迎えます。この時期はどうしても室内での活動が多くなりますので、そうなると子ども達のエネルギーが発散しづらくなって、トラブルのもとになることが予想されます。特に年齢が低い子ほど、まだ言葉で気持ちを伝えることが出来ないために、ついつい手が出てしまう事もあります。そこで、雨上がりやお天気の日には積極的に外に出て、絵の具のぬたくりなどの開放的な活動や、園で飼育している生き物との触れあいを楽しむことで、気持ちの発散が出来る様にしたいと考えています。また、この季節ならではのカタツムリやダンゴ虫、或いは可愛い草花など、身近な自然観察などを楽しみたいと思います。一方室内での生活も大切にしていく為に、室内のコーナーを充実させ、クレヨン、絵の具、粘土などが自由に触れることが出来たり、ハサミ等の道具を使って活動する経験も出来る様に環境を整えていきたいと思います。

また、気候の変わり目でもあり、新しい生活での疲れも出てくるこの時期、お子さんが体調を崩したり不機嫌になったりすることがあります。時には一週間が長く感じる事もあるかもしれませんので、ご家庭でもあまり神経質にならないで、我が子の体調をしっかり見極め、時にはゆっくり登園させたり、休ませる等細かい心遣いで接してあげましょう。

そして、この時期になりますと、年長児は行動に確かさが見られるようになり、年中児も遊びの趣向がはっきりしてきて、好きな事にはある程度集中して取り組むことが出来る様になってきます。そして年少児に於いても保育者を意識しながら、少しずつ自分の気に入った遊びを見つけて、遊び始める姿を見ることが出来ます。このように各々に園での生活に安定感が出てきた半面、先ほども触れたように、遊び道具の取り合いなどで喧嘩に発展する事もあります。それは此れまで家庭の中では他人に邪魔されなかった子も、幼稚園では思い通りに行かない事があることで、社会性の芽生えであったり、少しずつ他者を意識しその子なりに相手を友達として認めていく大切な過程でもありますので、じっくり構え温かく見守りたいものです。保育者も最低限の仲介役に留め、本人同士で解決できるような導きが出来たらと考えます。また、わらべ歌等の縦割りの活動や、わくわく広場で未就園の子ども達が遊びに来た時の年長児達は、小さい子たちに対して親愛の気持ちを持って優しく接する姿を見せてくれます。小さい子との関わりをたくさん経験することによって、相手が喜んでくれたとか、年少・中児も年長児から優しく教えてくれたということで、僕も仲間と認めてくれたんだという自覚が生まれます。こんな経験を幼児期に数多くすることで、達成感や感動を感じるだけでなく、コミュニケーション力という社会性も育っていくのではないでしょうか。

posted by みどり次郎 at 15:02| Comment(0) | 園だよリ

2019年04月25日

5月園だより



   5月園だより


♪春の小川はさらさらいくよ、岸のスミレやレンゲの花に、

姿優しく、色美しく、咲けよ咲けよと、ささやきながら〜♪

皆さんよくご存じの唱歌“春の小川”ですが、この歌を彷彿とさせる景色が、この厚木にはまだまだ沢山見られます。先週末、恩曾川のほとりに鯉のぼりが気持ちよくはためき、その川縁を散策する親子の姿を見かけて、なんて美しい風景だろうか、と心から感じ入りました。図らずもその日の午後、ある老人ホームで開かれた学園の卒園児達が出演したバイオリンのコンサートで、この歌をお年寄りの方達と共に唄う機会に恵まれ、この国には美しい景色を美しい言葉で称える文化があり、誰もが一緒に口ずさむ事が出来る歌として、存在しているということに感動しました。今はあまり歌われることがなくなりつつあるようですが、私たちの故郷を大切に思う気持ちと共に継いでいく豊かな心、感性を子ども達に少しでも伝えていきたいと感じました。

 さて、幼稚園の子ども達の姿へ目を移すと、園庭で泳ぐ鯉のぼりの下で思い思いのあそびに吸い込まれるように、意識が向く子どももいれば、まだ、お母さんの姿を追い求める気持ちが切り替えられず、先生につれられて園庭を散歩したり、チャボやウサギに餌をやりに出て、気分を持ち直している姿も見かけます。そんな子ども達にとっては、まもなく長いお休みに入りますので、少し園生活から離れたことで、また、お家のペースに戻ることになるかもしれません。けれど、あまり心配することは無いと思います。入園してからたった数週間でも、「自分で見る、自分でやる」という経験は お子様が確実に前に進む力になっているはずです。今までの、「やってもらうことや、やらされること」とは違う「自分が」という意識への変化が「自我」」の獲得への一歩だと思いますし、新しい世界へ一歩踏み出すことに、不安を感じ、抵抗し、躊躇する姿も実は、成長の証、と受け止めていただければと思います。

さて、少し堅い話になりますが、幼稚園の教育目標はご存じの通り、『心豊かにたくましく』です。この言葉には、具体的に3つの柱が添えられているのですが、最初に「豊かな感性に裏付けられた、健やかな心と身体を持った子ども」とあります。これは、子ども達が自分のやりたいことに向かって心と身体を十分に働かせ、見通しを持って行動が出来るような園生活、環境の中で、子ども達自らが健康で安全な生活を作ろうとする意思を育てることであると考えております。そして豊かな感性の育ちの為には、本来、人間の持つ「好奇心」というエネルギーを充分に働かせる経験をこの幼児期にすることで、子ども一人ひとりの「感じる心、動く心、健やかな心」を育むことができると考えております。純粋にわき上がる好奇心が新しい世界の扉を開け、前に進み、物事を動かす原動力となり、人類の歴史を作ってきたとも言えるのではないでしょうか。そう考えると幼児期は、子どもの好奇心が認められ、それを、より高める経験をすることで、子ども達は充実感をもって一日一日を積み上げていくことが出来るのです。そして、そんな日々が、より良く生きようとする力を子ども達の心の中に育むのだと考えます。だからこそ、私たちの幼稚園生活の中心に、子どもの「主体的なあそび」があるのです。「幼児教育は主体的なあそびを通して行なわれる」と新教育要領にも記載されておりますが、『あそび』の質がこれからの幼児教育で最も注目されているところではないでしょうか。「与えられたことを言われたとおりにやる」「繰り返し練習し、興味の無いことでも出来るまで」「個性や違いを埋没させられる」このような指導は幼児教育ではありません。

質の高い幼児教育をこれからも問い続け、36年前に制定した学園の教育目標と、新しい幼稚園教育要領の求める幼児教育との整合性を確認し、検証していきたいと考えております。

posted by みどり次郎 at 15:41| Comment(0) | 園だよリ