2018年03月27日

3月の園便り


3月の園便り

ピョンチャンオリンピックも終盤を迎えましたが、今回のオリンピックは日本選手の大活躍があって、既に長野オリンピックを上回るメダルを獲得しました。皆さんも時に夜遅くまで応援をして多少寝不足気味ではないでしょうか? そんな中で感じる事は、近年スポーツに於いても10代の若者たちがプレッシャーを跳ね除け活躍する様子を見るに付け、伸び伸びと自分の持っている力を存分に出しきる逞しさを感じます。同じように将棋の世界でも今注目されている若者がいます。先週の土曜日に行われた朝日杯オープン戦準決勝で羽生竜王を、そして決勝戦でも勝利をおさめ、将

棋史上最年少の藤井聡太五段が昇段し、史上最年少で且つ中学生初の六段となったことはご存知かと思います。その藤井六段が幼少期に夢中になって遊んだと言われる積み木は、今注文しても一年半待ちの状況だそうです。そこで思う事は藤井六段が遊んだ積み木を与えれば、どの子でも何か特別な力が育つのでしょうか? 保護者の皆さまもよく解っていらっしゃる通り、その積み木の特性である空想力を働かせながら組み立てていく面白さを、最大限に楽しめるかどうかだと思います。

そう考えますと、遊ぶ対象のものが空き箱であろうと砂場であろうと、或いは生き物の飼育観察であっても良いのではないかと思います。大切なことは、我が子がその遊びに浸って充分に遊べる環境が保障されているかという事なのです。

そこで思い出されるのは、心理学者のエリクソン教授が“それぞれの発達段階をちゃんと経てこなければ、次の段階に行かない”という言葉です。満3歳、年少、年中そして年長とそれぞれの時代に相応しい経験をすることで、心も身体も逞しく成長していくのだと思いますし、その経験を早くすればいいという事でもないと思います。また、同じ主旨の言葉で“子どもは、子ども時代を使いきらないと、何歳になっても大人にはなれない”とあります。それではその子ども時代を使い切るとはどういう事かと考えますと、根本はどの時代においても自分の存在を周りの大人たちが認め、励ましてくれることを実感出来る事、つまり「自分を肯定してもらえる」あるいは「自分自身に自信が持てる」という事ではないでしょうか。そういう経験があって、一歩ずつ大人への階段を上ることが出来るのだと思います。冒頭に触れた多くのスポーツ選手や藤井聡太六段も、きっと幼児期から周りの大人たちの温かい眼差しの中で、遊びに没頭できたのではないでしょうか。

さて、早いもので、今年度最後のお便りとなりました。1年前を思い返してみますと、入園・進級したての子ども達の表情には多少の硬さがみられましたが、幼稚園で仲間と出会い、玩具・遊具で遊び始めることが出来たり、更には動植物や自然事象など、豊かな環境の中で子ども達は様々なものに出会い触れ合う事で、自然と心の安定が図られ、少しずつ積極的な生活が出来る様になる事で、更にさまざまな体験が出来大きく成長してくれました。特に年長児に於いては、同じく冒頭のお話しにもあった通り、多くの保護者の皆さまにも支えられ自分への自信と誇りを持って小学校の門をくぐってくれるものと確信しています。

そして間もなく迎える巣立ちの会では、立派に成長した年長児にとって心に残るものとなる様に、年少中の子ども達を始め保護者の皆さまや地域の方々など、多くの人たちから祝福されその暖かい心を感じながら巣立ってほしいと思います。その一方で、子ども達にとっては仲の良い友や慣れ親しんだ幼稚園との別れの時でもあります。嬉しい一方で心の片隅で感じる寂しさを意識する事が心の機微となり、友だちとの絆を築ける人間になってくれることと思います。また、年少・年中そして年長に進級し一歩大きくなる子ども達にとっても、嬉しい事だと思いますのでその気持ちを受けとめつつ、特に年中さんには最年長になるという期待を持つ機会として、お別れ会を位置づけお兄さん・お姉さんへの感謝の気持ちを子ども達なりに出せたらと考えています。

最後にこの一年、保護者の皆さまには多くのお力添えを頂き心から感謝しております。有り難うございました。

posted by みどり次郎 at 10:46| Comment(0) | 園だよリ