2020年01月09日

1月園だより

1月園だより



6日発行の日経新聞に「共働き子育てしやすい街ランキング2019」ということで、厚木市が9位に入っていました。近年は待機児童対策に加えて外国人親子への対応や、児童虐待防止対策などの観点も採点に加わって、より広範囲の支援と質の向上への各自治体の取り組みを総合評価したものだそうです。因みに上位26自治体に神奈川県下では厚木市以外の選出はありませんでした。そして、その評価内容の一例として、各保育施設等に、外国人への配慮として通訳機を配布したり、宗教上の観点から食材の一部を取り除くなどの配慮であったり、行事の名称の検討など多岐にわたっています。そしてそれらは地域、地域によって行政に求められる対象内容に違いがあると思いますが、日々子育てにご苦労されていらっしゃる親子への支援を上手に利用することで、ゆとりをもって子育てすることが出来れば、お子さんにより愛情を向けることが出来ますし、そのことで我が子も意欲的な生活を目指すことが出来るはずです。


さて、令和になって初めて迎えた新年ですので、改めて「家族」について少し考えてみたいと思います。冒頭で挙げた各自治体が様々な施策を実行して子育てしやすい街づくりをするということは、地域社会が子育てしやすい環境になっていないということと、親御さんも周りに気軽に困りごとの相談や、頼れる親しい人がいないということだと思います。その大きな要因は、改めて申し上げるまでもありませんが、人との関係が希薄化したことが挙げられるのではないでしょうか。嘗ての状況は、まず家族があって、その周りには近所の人″が存在していました。そこでは日常的に路地や縁側などの場所で井戸端会議のように何気ない会話から様々な相談も出来ていました。その構図が、近年は家庭の周りは知らない人″になりつつあるために、孤立化せざるを得ない状況に置かれているように思います。それは親御さんだけではなく、子どもにとってもしんどいことでもありますので、日頃から周囲の人たちとの関係づくりに心を砕く必要があります。その一つの場として、幼稚園で出会った人との関係づくりは、自然というだけではなく、考え方に於いても相互理解できる方との出会いが大いに期待できるからです。


もう一点は、お母さん自身の多忙感があります。しかしその多忙感の内容をよく吟味し、何を最優先に考えるかということになります。それは満3歳児クラスで最も大切にしていることでもあるのですが、つまり、人としての基本的要素でもある食べる″寝る″排泄″であって、これらは人間として最も大切の行為でもあります。そして、それらが子どもにしっかりと根付いていないと将来「心の崩れ」の原因になるといわれています。日頃色々なことに追われて忙しいと思いますが、3つの基本的要素の時間を最も大切にするという事なのです。食べる事であるならば、我が子の健康を考えバランスの取れた食材と味付けに配慮することだけでなく、食事の時間が楽しい時間になっているかといったことにも配慮が必要になります。又寝るということも同じです。寝る前にはお風呂に入るなどして、身体を清潔にした上で、ゆったりとした雰囲気の中で、大好きな絵本をお母さんに読んでもらいながら、あるいはお話ししながら自然に眠りに落ちることが出来、且つ睡眠時間も十分に取れていることが大切なのです。そして、最後に排泄ですが誤解を恐れずに申し上げますと、23歳までにオムツが外れるように頑張ってみてください。そして、お子さん1人につき敷布団1枚ダメにするつもりで取り組むことをお勧めします。そう考えますとお子さんがお漏らししても余り気にならないかと思いますし、いつかは自分の意志でトイレに行けるようになると信じて、見守ってあげればいいのです。


最後に、お父さんとお母さんの役割分担も大切になってきます。つまり二人が同じ役割を担うということではなく、何方かが叱ったならば片方が守るという事なのです。そして、そこでも大切なことは、ご両親が同じ価値観を共有することです。そうしないと子どもが混乱してしまうからです。


1年のスタートの時です。子育てに手遅れはありません。より良い子育てを皆で考えていけたら素敵ですね。


さて、今日から子ども達の元気な声が響く活気ある3学期が始まります。子ども達も楽しい思い出話に花が咲くことでしょう。また保育者も子ども達がこのお休み中に経験した出来事に耳を傾け喜びを分かち合う事から新学期が始まります。近年あまり行われなくなったお正月遊びである独楽回しや羽根つき、凧揚げなどの伝統的な遊びも子ども達と楽しみたいと思います。更に、お正月に食したお餅を今度は自分たちの手で最初から作っていく経験も、お母さまお父さまのご協力を頂きながら、楽しく進めていきたいと思います。例年の事ですが、もち米を蒸篭でふかし、臼と杵でお餅をつきますので、子ども達にとっては目を見張る体験になると思いますし、実際にもち米がお餅へと変わっていく過程のもち米を食したり、薪で火を燃やして立ち上がる湯気の香りを嗅いたりする体感を大切にしつつ、更につき立ての美味しさも味わいたいと思います。


今学期は1年の締めくくりの学期ですので、子ども達一人ひとりが充実した生活を送れるように環境を整え、更に行事や幼稚園での様々な活動においても、少し難しい事にも挑戦したり試行錯誤しながら学んでいく貴重な経験を重ね、3月にはそれぞれが自信と期待を持って卒園・進級出来る様に、日々の生活を大切にしていきたいと考えます。


最後となりましたが、本年もどうぞよろしくお願い致します。

posted by みどり次郎 at 09:02| Comment(0) | 園だよリ