2019年09月02日

9月園だより

9月園だより


 今夏の天候を経験して、将来に多少の不安を感じてしまいます。6,7月と気温がこれまでの最高を記録すると、一転して7月はいつまでも梅雨が明けず、夏休みに入っても肌寒い日もありました。それが8月に入るとはたまた猛暑が続きました。この傾向は日本だけでなく、世界各地で記録的な猛暑となって、皆様もご存じの通り北極圏でも氷河の融解や山火事が相次ぎました。今年のような異常気象が今後も続く事になると、一番心配になることは地球的な規模での食糧不足が考えられます。そしてその根源となるCO2の排出によっての地球温暖化を、どう食い止めていくかと言うことにかかってきますので、国レベルでの対応だけでなく、私たち一人ひとりがしっかりと考えて行かなければならない問題だと思います。


 さて、教職員もこのお休みの中で、各々が研修に参加し、研鑽に励みました。私も指導的立場や一般参加者として研修会に参加し、講師の先生のお話に耳を傾けました。その中のエッセイストで絵本作家の三宮麻由子(さんのみやまゆこ)先生のお話を聞く機会がありました。冒頭、ご自身の紹介をされたとき、自身が全盲視覚障害者であり、幼児期に全盲になったこと、それによってご苦労もされたのですが、その事をポジティブに捉え、むしろ私は目が見えなくなったことで、“感性を豊かに育てる”ことが出来た。そして、それには両親の温かい愛情が自分に注がれたこと、具体的には、特に「母親が、毎日絵本を読んでくれたことが、今の自分を作ってくれた」ということを、力強く語られました。子ども時代のご自分にとって、読み聞かせが情報収集の全てであり、子どもながらにも、心の耳が肥えることで、見えない世界を知り、知的好奇心を満たす喜びを、豊かに広がる感性と共に獲得されていかれたのです。目の見える私たちは、自分の周囲のことを「見ること」で、一瞬にして、理解する事が出来るけれど、見えなければ自分の全身の機能を鋭敏に働かせて、その気配や波動を捉えようとし、ついには第六感を通して、少しずつ理解していくことになるので、その行為を繰り返すことによって、ご自分の感性と想像力をより鋭敏に磨くことが出来たのだとも仰っていました。「聞くこと」は空間を体感でき、「触れること」は圧倒的に感性を育てるともお話しされていました。三宮先生の絵本は、なるべく早く図書室に置きたいと思いますが、機会がありましたら是非手に取ってみて下さい。そして、講演の最後に、「人は感じたものでなければ、知恵にならない」というラテン語のことわざを紹介して下さいました。


 さて、いろいろな経験や思い出が出来た夏休みも終わり、いよいよ2学期が始まります。これまでの天候を考えますと、まだしばらく残暑が続くような気が致しますし、またこの夏の暑さにより子ども達の体調も気になりますので、しばらくは健康管理に十分気を付けていきたいと思います。ご家庭に於いても、一日も早く幼稚園での楽しい生活を取戻せるように配慮も宜しくお願い致します。


 そして、中旬になりますと学年によっての違いがありますが、少しずつ運動会に向けての活動が始まります。(運動会の内容については次回のお便りで触れていきたいと思います)子ども達の運動的な活動への意欲を高めながら、じっくり進めていきたいと思います。幼稚園で過ごす数年間は一生のうちで運動全般の基本的な動きが身に付き、体を動かす遊びを通して多様な動きを獲得する時期でもあります。


 また、“動き”を繰り返し行う事でよりスムーズなものへとなっていくと同時に、その動きと連動して子ども達が周囲の環境の中で、様々な事象に積極的に関わっていく事で、社会性の発達や認知的な発達も促され、心と体が相互に関連し合いながら、総合的に発達していく時期でもあるからです。また、2学期は運動会だけでなく、ハイキング、芋ほり、みどりっ子祭り等、多くの楽しい活動が目白押しです。どの活動においても子ども達を中心にして、且つ主体的に関わっていけるようにしていきたいと思います。更に、行事だけでなく日々の生活についても、子ども達の主体性と自主性を保障していくことで、一人ひとりの確かな成長を促していきたいと考えております。今学期も子ども達の力を信じ、出来るだけ子どもに委ねていくことで、子ども達もその期待に応える為に、日々の生活を充実したものにしてくれるものと信じています。


 尚、今学期は保護者の皆さまにいろいろな場面でご協力頂く事が有るかと思いますので、どうぞよろしくお願い致します。








posted by みどり次郎 at 08:51| Comment(0) | 園だよリ
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