2018年11月28日

11月の園だより



    11月の園だより

幼稚園の絵本のお部屋がリニューアルして半年。子ども達にとって、とても魅力的な場所となっています。誘い合って中に入り込んでは、友だちとページをめくりながら何か楽しそうなおしゃべりをしている姿や、一人でじっと見つめる様子を見ることが出来ます。一方、其れまであった絵本のコーナーには保護者向けの本や雑誌が置かれています。先日、その中で童話作家の中川季枝子さんの書物を読み返している中で、是非お知らせしたいところがありましたのでご紹介します。親は仕事に就いていようとそうでなかろうと日々忙しいものです。そういう中で「忙しくてかまってやれない」と心配する親御さんは、その心配している分子どもに心をかけていることになっているはずだし、その心のかけようは必ずや子どもに通じているはずだと。そして、その事を負い目に感じて子どもに詫びたり、ふびんがって甘やかしたりしては、お互いにマイナスになるばかりだというのです。其れよりも少ない時間を、母子の触れ合いとか密度の濃いものになるような楽しみを考えてみると“絵本”が最適ではないかと述べています。また、我が子に読んであげるときには、大げさな身振りや口調を加えると、語り手の印象が強くなってしまい、肝心のお話のイメージが消滅してしまいます。普段通りの変わらぬ声で、その日その時のお母さんの気分にあわせて楽しんで下さいとも。

幼稚園でもお帰りの会の中で、子ども達一人ひとりの顔を見ながら声を掛け、その日が充実した日となったか推察する一方で、わらべうた・手遊びや物語の本を読んだり、絵本も楽しみます。勿論絵本の時間は、一日の中で一番落ち着いた心穏やかな時でもあります。保育者の読む本を食い入るように見る子ども達の絵本への期待を込めた輝く瞳を見るとき、保育者も大きな喜びを感じます。ただ、よい本だからといってどれでも子どもが飛びつくとは限りません。また折を見てまた読んであげれば良いのです。季節も晩秋となって夜長のこの時期に、是非絵本を親子で楽しんでみて下さい。

さて、来週末には「めばえの会」があり、各クラスとも少しずつ劇のお話創りや劇ごっこを楽しんでいます。今年も例年通り、年長児は此れまで経験した出来事や、絵本などの空想の世界で楽しんだこと等、子ども達が其々に出し合いそれらを繋げた大冒険物語を。年中児は此れまで毎日のように読んでもらっている絵本の中から、自分たちの一番のお気に入りの絵本の世界を劇で再現してくれます。そして年少児も同じように保育者から読んでもらった絵本の中から、お気に入りのお話を繰り返しごっこ遊びで楽しんでいる様子をご覧頂きたいと思います。

また、劇創りの過程で此れまでみんなの前であまり声を出さなかった子が、大きな声でセリフが言えたり、大人しいと思われていた子が、お話創りをリードしてくれたりと、お友達の違った一面に触れることもあります。その一方で、どうしても年間予定で決まった日時での開催となりますので、クラスの劇創りの進捗状況にも違いもありますが、どの子にとってもその日に力が最大限に発揮され、子ども達の意欲と思いが感じられるようにしたいと思いますので、保護者の皆さまも劇の面白さを感じて頂いたり、表現体験を通して子ども達が変わる機会と考えて頂き、温かい声援と眼差しでご覧いただけたら幸いです。

ところで、今月下旬には冬休みを迎えますが、このお休みはクリスマス、年の瀬、お正月といった行事が続くお休みでもあります。特にクリスマスは幼稚園でもサンタクロースの登場やサンタさんからのプレゼント等もありますが、これらは夢と空想の部分を大切にしておりますし、子どもも一年間“自分なりに頑張った”事が、保護者を始めまわりの大人たちから認められたことで、大きな自信にもなるのだと思います。そして、サンタさんからのプレゼントもその延長線にしていけたらとも考えています。また、このお休みを利用して故郷に帰省されたり、旅行に出かける計画を立てていらっしゃるご家庭もあるかと思いますが、日頃忙しくしているご家庭では、家族の温かさを実感できる最適なお休みでもあると思いますので、大切にお過ごしください。また、子ども達にとっては、日本古来の伝統文化に触れる機会でもありますので、ひとつひとつの行事や、風習をお子さんに伝えていただくことで、子ども達の中にもその良さが根付くといいですね。

どうぞご家族そろって、健やかな新年を迎えられますこと祈念しております。

posted by みどり次郎 at 15:42| Comment(0) | 園だよリ

2018年11月02日

11月の園だより


   11月の園だより


 年長さんが春に苗植えをして見守ってくれていたサツマイモの収穫を、年中さんと一緒に掘ってきました。地中から出ている茎を頼りに掘り始めた子ども達。今年は異常気象が続いていましたので、成長を多少心配していましたが、そんな心配は全くなく大ぶりなものや長細いもの、或いはひとつの茎に3つ4つとお芋が連なっているものなど、子ども達は掘り出す度に歓声が上がり「先生見て!見て!」の声があちこちから聞こえてくるなど、子ども達の笑顔が広がったとても楽しい時間となりました。ある程度収穫した後はケースが3つ用意され、そこに大中小と分けて入れることになりました。そこでの子ども達の様子はというと、手に握られたお芋をじっと見つめてなかなか入れられない子や、自分が掘ったお芋は特別という意識からか、自分で掘ったさつまいもを大きなお芋を入れるケースに入れようとするなど、子どもらしい姿を見せてくれました。そして、翌日は早速お芋をスライスして鉄板で焼いていろいろ味付けして頂きました。

 今年も沢山収穫できましたので、お隣の小学校や、地域の保育園・老人ホーム等にお裾分けし、併せて交流も図りたいと考えています。

 また、先週の日曜日に嘗て私が神奈川県私立幼稚園連合会で仕事を共にしつつお世話になった伊藤渥子先生子の講演会に伺いました。伊藤先生は現在83歳で36年間幼稚園長を務めた方です。講演が始まるとマイクがいらないくらい張りのある声でお話をされていらっしゃいました。先生は園長になる前は中学校で教鞭を執っていたのですが、そこでの生徒達の育ちに疑問を感じ、其れでは教育のスタートである幼児教育の現場を見てみようと言うことで、園長になったそうです。さらに、園長を務める傍らで乳児と母親を対象にした「母と子のプレイルーム」を立ち上げ、母親たちが我が子のありのままの姿を通して、より良い子育てが出来るようにと、共に考え支援していく活動を続けて来られました。・(我が園のわんぱくクラブと同じような主旨ですね)

 先生の長年の保育活動を通して終始一貫していえるのは、“大人が子どもをどう育てたいかではなく、子どもが如何したいのかをまず考えることだ”と。更に、“すべての人間は生きる力を持っている。そして生きて成長する力も備えている”という事です。日常の子育てはとても大変です。そんな中でも、一寸ホットする場面があったらこの言葉を思い出してみて下さい。

 さて、子ども達は此れまでの行事や友達との関わりに中で、様々な経験をし、色々なことをやり遂げたことで、個々の中にそれなりの自信と仲間と関わりながら協力する事の楽しさを実感できたのではないでしょうか。此れから年度の後半に向けての園生活では、“仲間作りと育ち”を大切にした生活を目指していきたいと思います。11月早々のみどりっ子のお祭りや12月に予定されているめばえの会の行事を、先に掲げた目標に向けた活動の核にしていきたいと考えます。また、日々の生活に於いては、此れから本格的な冬に向かっていきますので、晩秋の自然事象などを肌で感じながら、晴れた日には出来るだけ外に出る等して、仲間同士思う存分遊び込む生活を心掛けていきたいと思います。

尚、みどりっ子のお祭りでは、子ども達・保護者そして教職員が心を一つにして、テーマに沿って作り上げていく過程で、相互理解とやり遂げた達成感を共有することが出来る貴重な機会と考えます。また、学年によって違いがありますが多くの大人たちに助けてもらいながら、見知らぬ世界のことに触れたり、知らない事への興味関心へと繋がっていくのではないでしょうか。さらに、12月にはめばえの会があります。詳しい事は改めてお伝えしますが、みどりっ子のお祭り同様、作り上げていく過程で自分の思いや考えを出し合ったり、更に友達の思いにも気付き、その中で調整しながら一つのものを作りあげる貴重な経験になる事でしょう。

posted by みどり次郎 at 17:16| Comment(0) | 園だよリ

2018年10月12日

10月の園だより


10月の園だより

 
先日の柴田愛子先生をお招きしての「子育て講演会」には多くの保護者の皆様にご参加頂き有り難うございます。柴田先生の語り口は、テレビに出演されている時と変わらぬ温かさと、飾らない口調に私たち出席者も引き込まれてしまいました。

 
先生からは、「私たちはついつい親として我が子に“何かしてあげなければ”という思いに駆られていませんか」と。「其れであれやこ  れやと手や口を出してしまうわけですが、そうではなく子どもは自然に大きく育っていく力を内包しているのだから、目先のことでとやかく言うのではなく、子どもの育つ力を信じてゆっくり待ってあげたらどうですか」と話されていました。また、「子どもは周りの大人達からの変わらぬ愛情を感じとることにより、自信を持って様々な困難に立ち向かう力が生まれるのです。」とも話されていました。未来を切り拓いていくのは、私たちではなく子ども自身なのですから、その力を授けてあげることが私たち、大人の役割なのだと思います。


さて、改めて申し上げるまでもありませんが、幼稚園教育の基本は子ども達が身近な環境(その中には人や動植物なども含まれます)に主体的に関わり、体験を通して環境との関わり方や存在の意味を学んだり、さらには自分のものとするために考えたり工夫することがこの時期にとても大切な事だと言われています。その事を考えながらこれからの子ども達の生活を考えてみましょう。


今月の大きな行事に運動会があります。特に今の年長さんは、年中児の頃に大きいお兄さん・お姉さん達が、日常の遊びの中で、自分で決めた目標に向けて、ひたむきに頑張っている姿が運動会の時には、「あんなかっこいい姿になるんだ」と言うことを、間近に見て憧れた事と思います。そして自分も「年長になったらあんな風にかっこ良くなりたい」と漠然と思っているのではないでしょうか。今年のチャレンジは、従来のものに加えてマット・ラダー・竹馬などにも挑戦する機会を設けています。


さらに、今年から表現力を発揮できるように新たな種目に挑戦することになりました。日常の園生活の中で出会った生き物を題材に、空想のお話を創って、身体で表現していきます。あまり解説してしまうと楽しみが薄れてしまいますので、当日を是非楽しみにして頂ければと思います。


 そして、年中少さん達(とちゅうりっぷのお友達)はというと、新学期が始まってから雨の日が少し多いように感じますが、お天気の日には園外に出掛け公園巡りをして、設置されている遊具で思いっきり遊んでくるようにしています。もちろんその往復時は、交通ルールを再確認することにもなりますし、なんと言っても体力向上には歩くことが基本ですので、楽しみながらも、自然にその機会にもなっています。また、雨の日などには保育室に室内用のコンビネーション遊具を出し、サーキット風にすることで、遊びながら多様な動きが身につくようにしています。あと2週間余りとなりましたが、子ども達のいろいろな競技への取り組みを通して、心身の育ちを見守っていきたいと思います。


また、2学期は運動会を皮切りに芋掘りやハイキング、そして月が変わるとみどりっ子のお祭りも控えています。子ども達はこの頃になると仲間を意識したり、存在を身近に感じながら「みんなでやってみたい」と思えるようになっていますし、共に活動することによってお互いに助け合ったり、最初は難しいことでも繰り返して挑戦することによって課題解決の道筋が見えてくるのではないでしょうか。


いずれにしても、2学期の活動では友だちの存在が益々大きくなり、みんなで頑張ろうという意識も芽生えてきます。子ども達が大きく成長するこの時期を大切に、目の輝きが一層増すような充実した活動を積み上げていきたいと考えています。



posted by みどり次郎 at 13:51| Comment(0) | 園だよリ