2019年04月15日

4月の園だより


  園だより



 1日に「平成」に代わる新元号が「令和」と発表されました。特に新入園児の子ども達にとっては、今後の人生の中でこのことが話題に上がることがあるのではないでしょうか。ところで、この令和という意味は、いくつか見解があるようですが、その一つに「人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ」とあります。現代社会全体が

個人主義的傾向に向かう印象がある中で、お互いが心を寄せ合って平和を尊ぶという意味が

新元号の中に込められているということで、新しい時代に相応しい元号に思います。そしてその元号の下で、人生の中で最も大切な幼児期を過ごすことになる子ども達が健やかに成長していくことを心から願います。

さて、いよいよ平成31年度(令和元年)が始まりました。保護者の皆様にとっては、心待ちにしていた入園・進級ではなかったでしょうか。しかし、当の子ども達も同じ想いかと言えば、決してそうとは限らないかもしれません。特に新入園の子ども達にとっては、これまでお母さんやお家の人と一緒に、数回あそびに来たことのある幼稚園に,これからは、一人で毎日通わなければならないということを、お家での何気ない日常の会話から、当の本人は、しっかり理解していますので、その事を楽しみと感じるか、大きな不安を感じるかは、一寸した事なのですが、周囲の大人達の接し方で変わってくるのではないでしょうか。ここは、お子様を受け入れる幼稚園側も、細やかな心配りをしながら、また保護者の皆様にもご協力いただきながら、上手に導きたいものです。子どもは本来好奇心の塊ですし、周りの様子も観察していますので、園生活で出会う生き物の存在や、先生達の姿、他の子ども達の様子にも気づいて、自分なりに心を開くきっかけになるものに出会えるかもしれません。そして、少しでも興味の向いたことや面白そうだと感じると気持ちの転換が図れるのです。泣いてばかりいる姿を見ると親としては切なくなりますが、そのような状態はいつまでも続く事はありません。自分でやってみた、触れてみたと言う経験が積み重なるうちにいつの間にか、幼稚園生活が自分のものになっていくのです。進級児についても同じことが言えるでしょう。クラス、友達、先生と新しい出会いは楽しみでもありますが、緊張や戸惑いもあるかもしれません。けれど、今までの経験がある子ども達にとっては、園生活のペースを取り戻すにはそれほどの時間はかからないでしょう。担任は新入園児はもちろんのこと、進級児達、一人一人の思いにも心を配り、園でのあそびや新しい友達との出会いが、今まで以上に楽しいものと感じられるように環境を整え準備をしておりますので、ご安心ください。

また、幼稚園がスタートするという事は“集団生活が始まる”という事です。此れまで自分のペースで生活できていたものが、これからは幼稚園の生活のリズムに自身を合わせていかなくてはなりません。それだけでなくお母さんの代わりである担任も、何時でも自分の事だけを見ている訳ではありません。クラスに30人のお友達が有れば、お話を聞いてもらえるのがいつでも最初とは限らない訳です。お話も此れまではお母さんが自分に合わせてしてくれていたものが、これからは自分も含めクラス全体に向かって話をするのですから、時には大きな不安を感じるかもしれません。玩具に於いても同じで、限られたものを皆で使う訳ですから、時には一つのものをお友達と取り合う事もあるかもしれません。そうならない為には数を増やせばいいのではないかといった考え方もあるかもしれませんが、それでは集団生活を送る意味がなくなってしまいます。それらの一つひとつを自分の中で整理し、納得していくことが自身の成長に大きく寄与する事になるのです。

また、今月の下旬まで午前保育になりますが、其れでも子ども達にとっての数時間は、心身ともに疲れる事が容易に考えられますので、帰ってきたら温かい声掛けと合わせて抱きしめて頂けたら、また翌日へのエネルギーになるのではないでしょうか。

最後に、全日本私立幼稚園連合会が提唱しています「早寝早起き朝ごはん」の実践もよろしくお願い致します。(早めに睡眠に入る事により、成長に欠かせないホルモンが体内に分泌されます)幼稚園では午前中に主活動が行われますので、活動に意欲的に取り組むためには体の目覚めと同時に、頭が働く為には栄養が欠かせませんので、早寝早起き朝ごはんが幼児期に習慣化する様に宜しくお願い致します。

また、幼稚園での生活の中で、不安を感じたりして、園を嫌がる等の変化や気になる事が有りましたら、何時でも遠慮なく園にご相談ください。楽しい経験、初めての経験、またはいろいろな困難を乗り越えて、一歩ずつ成長する我が子を温かく見守り、援助し、励ましていきましょう。そして、この一年間保護者の皆さまと共に子育てを考え、手を携えあって参りたいと考えておりますので、宜しくお願い致します。

posted by みどり次郎 at 16:23| Comment(0) | 園だよリ

2019年03月01日

3月園だより

  

       3月園だより

 先週末、年長児の子ども達とズーラシアへ卒業遠足に行ってきました。当日は初春を感じさせる穏やかな天候に恵まれ、子ども達にとって幼稚園時代の楽しい思い出となっただけでなく、子ども達を更に成長させる機会となりました。そこで、子ども達と一日過ごして気づいたことを幾つかご紹介します。 先ず、子ども達はクラスで、この遠足についてどのようなことをしたいかなどを話し合いました。そして、当日、行動を共にする保

育者を交えてグループごとの話し合いも、長時間ではありませんが、何回も行ないました。またそれらの話し合いの中では、事前に先生達が、動物園の配置図を拡大し、その地図を使って、どんな動物が飼育されているのかを知ったり、また、それぞれ興味のある動物について、事前に図書館から借りてきた図鑑を使って調べてみる等、興味関心を学びにに繋げる取り組みをしながら、子ども達は当日を迎えました。

 朝、園に集合した後、園バスに乗って海老名駅近くまで送ってもらった後、グループごとに500メートル程ある長い遊歩道を、通勤通学する人達と一緒に歩き、相鉄線の改札まで移動してから、一人ひとりが切符を機械に通して電車に乗り込みました。その間、緊張した面持ちではありましたが、落ち着いた様子で、最後まで子ども達は列を乱すことはありませんでした。そして、電車の中では最初空席が多くありましたので座りましたが、少しずつ乗客が増え、たまたま年配の女性が前に立たれた時には、近くの子どもに席を譲るように促すと席をさっと立って譲ることも出来ました。また、動物園ではこの日17団体が利用しており、その団体の多くが幼稚園・保育園のようでしたので、途中それらの園とすれ違うことがありましたが、その多くの園と比べて、子ども達の姿に大きな違いがありました。それらの園では、決められた流れをクラスごとで行動しているようで、2列になって友達同士で手を繋ぎ、先生を先頭に、順路に沿って動物を見学させられていました。しかし、緑ヶ丘の子ども達は、動物園のゲートを通過するやいなや、各グループごとに蜘蛛の子を散らすようにそれぞれの目的の場所を目指して散らばっていきました。引率の先生は、ほとんど自分の地図をみなくても、そのグループの一日の行程をこなすことが出来たのではないでしょうか。その他一日の詳しい出来事は、近々発行されるクラスだよりでお伝えできるかと思いますが、改めて今回の行事を通して子ども達にどんな経験と学びがあったかを考えてみたいと思います。

例えば事前のグループでの話し合いに於いては、その日の自分たちがどう行動するかを皆で考えることで、協調性や思考力そして自立心を養う機会となったはずだと考えますし、資料作りの過程では、子ども達の必要感から、文字や数量、図形などへの興味や関心が高まっただけではなく、それらの学びの機会になったものと考えられます。そして当日実際にグループでの行動をしていく中で、道徳心や規範意識さらには行動する中で出会った人達との触れ合いの中で、社会性を育みました。また当然、動物園へ行く、という目的からも、生き物に対する興味や関心から自然や生命の尊さ、さらには事前の準備で調べたことが知識となるだけでなく、実際の様々な体験を通して、一人ひとりの子どもの内面に、豊かな感性や様々な形での表現力にも大きな影響を与えたものと考えます。そして、これらの事は幼児教育の目的の中で、幼児期の終わりまでに、子ども達に育ってほしい姿でもあるのです。

さて、早いもので、今年度最後のお便りとなりました。1年前を思い返してみますと、入園・進級したての子ども達の表情には多少の硬さがみられましたが、幼稚園で仲間と出会い、玩具・遊具で遊び始めることが出来たり、更には動植物や自然事象など、豊かな環境の中で子ども達は様々なものに出会い触れ合う事で、自然と心の安定が図られ、少しずつ積極的な生活が出来る様になる事で、更にさまざまな体験が出来大きく成長してくれました。特に年長児に於いては、今回の卒園遠足を通して経験した事でもおわかりの通り、豊かな経験が必ずや健やかな育ちへと繋がっており、また多くの保護者の皆さまにも支えられ自分への自信と誇りを持って小学校の門をくぐってくれるものと確信しています。

そして間もなく迎える巣立ちの会では、立派に成長した年長児にとって心に残るものとなる様に、年少中の子ども達を始め保護者の皆さまや地域の方々など、多くの人たちから祝福されその暖かい心を感じながら巣立ってほしいと思います。その一方で、子ども達にとっては仲の良い友や慣れ親しんだ幼稚園との別れの時でもあります。嬉しい一方で心の片隅で感じる寂しさを意識する事が心の機微となり、友だちとの絆を築ける人間になってくれることと思います。また、年少・年中そして年長に進級し一歩大きくなる子ども達にとっても、嬉しい事だと思いますのでその気持ちを受けとめつつ、特に年中さんには最年長になるという期待を持つ機会として、お別れ会を位置づけお兄さん・お姉さんへの感謝の気持ちを子ども達なりに出せたらと考えています。

最後にこの一年、保護者の皆さまには多くのお力添えを頂き心から感謝しております。有り難うございました。


posted by みどり次郎 at 00:00| Comment(0) | 園だよリ

2019年01月28日

2月園だより


   2月の園だより


 久しぶりにインフルエンザによる学年閉鎖をさせて頂きました。前週までは園全体で数名だったのが、週明けに一気に感染者が拡大した事によります。このところの空気の乾燥や、子ども同士の接触も一因かと思いますが、更なる広がりを防ぐために、私たち大人も、マスクの着用や出来るだけ人混みを避けるとか手洗いうがいの遂行等により、家族への感染を予防することも大切なことだと思います。幼稚園では今月生活展も予定されており、特に年長さんは幼稚園生活では最後となる協同製作にも取り組み初めていますので、皆で気をつけられればと考えます。

 さて、興味を持ってお読みになった方もいらっしゃるかと思いますが、日本経済新聞の一面で元旦から7回にわたって連載された「新幸福論」という記事がありました。それによると今年が“技術革新の転換点”で、2020年代には高度な自動運転車や空飛ぶタクシーが実用化され、その後も技術革新が飛躍的に進化し、2050年頃にはAIが人間の知性を超えるだろうと予想しています。それは遙か先の事ではなく、子ども達にとっては目前の事だと言えます。更にそうなったときには「幸福のあり方も根底から覆る事になり、そこではこれまでの価値観とは全く違う社会になっている」とありました。その根拠として、最新の研究ですでにiPS細胞から作られた「人工脳」があり今後研究が更に進むことで、将来事故や病気で脳が損傷を受けても人工脳で一部を置き換えられるようになるそうです。それは脳や肉体だけにとどまらず、知能を持ったロボット、さらにはエネルギーや食糧などの分野においても、これまでの常識では考えられない技術革新があります。

 それでは、私たちの目の前で元気に遊ぶ子ども達は、これからAI(人工知能)とどのように付き合っていったら良いのでしょうか。現代社会に於いては勤勉に仕事をすることや、相手のことに配慮することなど、私たち人類が、これまで誇りを持って大切にしていること迄もが、AIやロボットに出来るようになるのです。つまり知識の習得や物を作る技術といったことは、AIやロボットが肩代わりしてくれると言うことになると、数十年後に、人間に求められることは何なのでしょうか。それは大きな意味でこれから自分たちが進むべき方向をしっかりと示すことと、AIやロボットが行なう内容を客観的に判断できることです。つまり、新たな発想力や想像力であったり、正義感や倫理観、自律心さらには新しい共通の価値観を見極めることが出来る能力がとても大切になってくると考えられます。

さて、今年度みどりの会より年間購読料を拠出頂いて、毎月配布しております「全日幼連PTA新聞」は、ご活用頂いておりますか?毎月子育てをしていく上で大切にしなければならないことや、ヒントがちりばめられているはずです。1月号は、もとプロレスラーの佐々木健介さんの特集ですが、時折ご夫婦でテレビに出ていて北斗さんの辛口な発言にも笑顔で対応している様子からも、奥様や子ども達への親愛を感じていましたが、記事を読んで改めて納得しました。更に裏表紙にはPTA全国大会についての記事が載っていますが、その大会の記念講演のテーマが「AI時代の教育―幼児教育の重要性―」、ということで、東京大学・慶應義塾大学教授の鈴木 寛氏の講演内容の概要が載っています。そこにも次代を担う子ども達に大切なことが記載されています。是非目を通して頂ければと思います。

さて、今月は一年の内で一番寒い時季ですが、子ども達は寒さにも負けないで元気に外で遊ぶ姿があり、集団生活においてもしっかりとした足取りで自分たちの目指す方向に向かって仲間と共に歩んでいけるようになりました。子ども達の伸びる力を信じて“みんなで考えてごらん”とか“自分の考えたようにやってごらん”と促してあげる方が、子ども達は張り切って取り組む姿を見ることが出来ますので、この様な機会を大切にしていきたいと思います。また、上旬には生活展があります。この一年間の主に描画を通しての表現活動の一端をご覧いただきます。

更にこの一年間の園生活を振り返って生活のまとめをしていきたいと考えています。特に年長児は、この一年間仕事として担ってきた当番活動を年中に引き継ぐだけでなく、小学校生活にスムーズに入っていけるように、此れまで身に付けてきた集団生活の中で守らなければならないルールを一つひとつ確認していきたいと思います。そして、残り少なくなった今のクラスでの生活を、大切にしていきたいと考えます。

posted by みどり次郎 at 00:00| Comment(0) | 園だよリ